雑誌で大人の女性向けマンガ特集があったので目を通したが、思っていたのとちょっと違いました。
私が勝手に「大人になるにつれマンガを読まなくなった女性」向けかと思ってただけなんですが。
なんというか、「マンガを読み続けておとなになったひと」というのが前提となっている感じ。
私の友人はすごく二極化してるんですよね。
「マンガ読む人と読まない人」が。
私はマンガを読む側。
その分、映画を見るのがちょっと少なめかな。
友達には「小説は読むけど」「社会人になってから読まなくなった」「『(大学時代に購入していたマンガ)』の最終巻から買ってない」という人もいる。
「大人の女性向け」って、こういう層を取り込むのかと思ってたんだけど、なんか違う。
ファッション誌でもたまに、「マンガ特集!」ってページがあるんですが、「私のヒーロー」で出てくるのが「当時読んでた」漫画の主人公で止まっている。いまだに『天使なんかじゃない』フューチャーだもん。昔流行ったよね~! キャー! で終わり、ということも。
主人公も大人だから、オトナの女性も読めます!
っていうだけでは、こういうマンガを読まなくなった層って取り込めないだろうな、と思う。
もっと、なにかきっかけがないと、「マンガ」の世界には戻ってこない気がする。
とくに少女漫画(大人向け女性マンガ?)の世界には戻ってこない気がする。
ってことで、「アレを描いてた人が、いまはこんなマンガ描いてるよ」っていうのだと食い付きがいい気がするんで、勝手に挙げていきます。
津田雅美さん
『彼氏彼女の事情』が大ヒット。その後『ちょっと江戸まで』も江戸が現在まで続いていたらという若干のファンタジーで、いま連載中の『ヒノコ』もファンタジー。
しかし、『十年後、街のどこかで偶然に』は現代のアラサー恋愛もの!
主人公が変わるオムニバス形式で、どれも相手のことを真剣に考えている女性ばかりが出てくる。カレカノの後半みたいな重さはないので是非。
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- 出版社/メーカー: 白泉社
- 発売日: 2016/07/29
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種村有菜さん
『神風怪盗ジャンヌ』のありなっち。中学校の頃に人生のピークを迎えてしまったモテない『喪女』になってしまった女性が、若返りの薬でアイドルデビューするお話。
「心がほっこりするいい話100選」という本を読んでるのを後輩にバッサリ斬られるなど、喪女ぶりの表現がすごい(褒めている)。
- 作者: 種村有菜
- 出版社/メーカー: 白泉社
- 発売日: 2014/03/25
- メディア: コミック
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水沢めぐみさん
『姫ちゃんのリボン』で有名な水沢めぐみさん。パラレル~パラレル~。
絵柄が変わってないのに、全く古臭くない! すごい!
年齢サバ読みしている主人公、じつは娘がいるどころかグランドマザーだったという設定!
日南子さんの理由アリな日々 1 (フラワーコミックスアルファ)
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- 出版社/メーカー: 小学館
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小花美穂さん
『こどものおもちゃ』のあと、結構サスペンス的なハードな漫画を描いているのですが、
Honey Bitter 1 (りぼんマスコットコミックスDIGITAL)
- 作者: 小花美穂
- 出版社/メーカー: 集英社
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世界観にびっくりするかもしれないので、まずはこちら。おとなになったこどちゃメンバーに会えます。
Deep Clear―「Honey Bitter」×「こどものおもちゃ」
- 作者: 小花美穂
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これと同じく、「大人になった~」っていう「続きモノ」が結構でてるんですよね。
森生まさみさん
『おまけの小林クン』の続編。みんな21歳になったところで、メインが小林千尋に。
それもだけど、健吾と吹雪のさぁ、おつきあい模様がさあああああ(※1巻の続きが読みたくて、amazon読み放題でAneLaLaを読んでいる)!!
- 作者: 森生まさみ
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吉住渉さん
『ママレード・ボーイ』の続編。というか、弟・妹の世代があれこれしています。
中学生ってまぶしいねぇ! と、自分の年の離れた妹や弟っていうかもはや子どものような気分で見守るように読んでいます。
ママレード・ボーイ little 1 (マーガレットコミックスDIGITAL)
- 作者: 吉住渉
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日高万里さん
『世界でいちばん大嫌い』の子ども世代があれこれしています。美容のお話もでてくるので、役立ちます。
扇子ちゃんと徹さんの娘は本当二人の遺伝子がパッキリしてて面白い。
- 作者: 日高万里
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高屋奈月さんの『フルーツバスケット』も草摩の一族の子どもがたちが出ているようですね。私まだ未読!
フルーツバスケットanother 1 (花とゆめCOMICS)
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大人になって私も感性が変わったのか、「読めない」マンガも正直増えているんですけど(純粋な心を失ったのかもしれない…)、やっぱり面白いものは面白い。
あと、フィールド変わってない(掲載誌が変わってない。『りぼん』の槙ようこさんとか)ひともすごいなって思うけど、掲載誌も「大人向け」になって、そちらで頑張っているマンガ家さんを見ると「ああ、まだ頑張ってくれている! 活躍している! 私も頑張らなくちゃ!」とこっちも、勇気をもらえます。
そしてまた本棚がパンパンになっちゃうんですけどね……。