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いまやコスメと育児の話ばかりよ

うちの発達系ガール■支援級決定までの道のり

気がつけば11月に!
書きたことは溜まってるのに、子どもの風邪&子どもの寝かしつけに苦戦していると文章を綴る体力が削がれていき……という日々が続いておりました。

特に画像に意味はありません

娘の支援級進学について

ということで今回は娘の就学先について、どのように決定したかを書いていこうと思います。
きっと大半の方は興味ないと思うんですけど、まぁ、記録として。
あと、最近の「支援級」ってこういうのなんだな、と知識的に読んでおいてもらっても。

娘のスペック

・9月生まれ
・自閉症スペクトラム
・発達性協調運動障害
・私立幼稚園(加配なし)
・1歳半健診で指摘→2才から自治体の療育センターの親子クラス(月に2回)→2~3歳週に2回のグループ療育→3歳3ヶ月からST→幼稚園入園
入園後もSTを年少秋まで、年中からOT(~冬まで)、民間のスポーツ療育(週1~2)→年長からはスポーツ療育のみ


一応「集団の中でなんとかやっていける」感じの子のため、すっごく迷いました。
強いこだわりはなく、偏食もなく。癇癪も爆発しても結構すぐ鎮火するようになったし、ひどい癇癪起こさなくなっています。
少し感覚鈍麻なところと、最近は特定の音にだけ過敏なところ、一斉指示が通りにくいところ、そして不器用さが目立つのと、やはり喋る言葉の組み立て方がおかしいところが気になります。

就学先決定まで

基本的にうちの自治体は「親の希望」で決定。
自治体によっては、「教育センター(教育委員会)による判定」とか、「就学先の先生と面談」とか「医師の判断」とかいろいろ違います。
さらに決定も、「決定通知がくる」ところもあるし、うちはもう「就学先の学校への意思伝達」のみでOKとか。
そのために「11月の通知が来ないと就学先が希望先かわからない」とか、「支援級希望したけど普通級だった」とかいろいろ起こります。



===ここからざっくり「支援級とは」という説明が入るので、知っている方は飛ばしてください=======


ちなみに、就学先というのは「普通級」というのが、みなさんが想像する「1年1組」。
「支援級」というのは、「発達障害や知的障害など支援が必要な子」が所属するクラスです。
そのため、「A組」とか「さくら組」とか「にじいろ学級」とか表記されています。
ここにはいろんな学年の子が一緒に所属。
これも「情緒級(発達障害のみ)」や、「知的級(知的障害を伴うクラス)」に分かれています。
ウチの娘は知的障害の判定はないため、情緒級に所属。
これも、いわゆる「療育手帳」を持っていないと支援級に所属出来ない自治体とか、医師の診察がおりてないと支援級に所属出来ないとか、いろいろあります……。
ちなみに、いまの学校法で「1人でも希望する生徒がいれば支援級を学校内に作らなければならない」と決まっているため、たった1人の所属でも1つクラスが出来上がることに。


またこれとは別に、「通級指導教室」というものがあります。
これは週に1回取り出し授業的にその「通級」という教室に行って、支援を受けるものです。
「普通級でやっていけるけど、ちょっとヘルプが必要」というグレーゾーンの子が利用しやすいイメージ。
しかしこの「通級」は上の「支援級」と違ってどこの学校にでもあるものではなく、「設置校」という学校が決まっています。
ちなみに娘の就学先にはなく、もし行くとしたら2つとなりの学区まで行く必要があり、もちろんそれは保護者が送迎しなければなりません。
言葉はアレですけど、「ガチャかよ」っていう、ね。


あとは「支援学校」。
虚弱体質や四肢障害、知的障害の子が学区関係なく通える(スクールバス有り)。あと聾学校や盲学校などですね。


=================ココマデ=====================


話を娘に戻しまして。
親としては「幼稚園でいまなんとか集団の中でやっていけてるし、多くの子と関わって行く普通級もいいと思う。けれどもやはり発達性協調運動障害による不器用さの支援が必要だと思う」と、迷っていました。
あとDQ(いわゆるIQ的な数値です)も実はそこまで高くなく、あと少しでグレーゾーン(境界知能)というところもあり。
ただ今の時点で興味があってひらがな、カタカナ、アルファベットはほぼ読めるし書ける、識字としてLD(学習障害)は無さそうなので、学力については後回しで考えることにしました。


発達外来の医師には「普通級、支援級、どちらがピッタリってないと思う」とも言われており。
相談した就学先の先生にも「普通級、支援級どちらでも伸びる要素があるからすごく判断に悩むと思います」。
幼稚園の先生にも「年少に比べたら本当にできることが増えた。これは親御さんは迷うともう」。


と、「この子は普通級でやっていけるよ!」とか「支援級で!」とかどちらかの意見が全く出ず(笑)。
みなさん迷うっていう。
周りに影響されて伸びる部分もあるけど、周りがうるさい・にぎやか・癇癪を起こしやすい子がいるとなると、普通級でも支援級でもどっちも悪い影響が出てしまうのがうちの娘……。


あともう一つ悩んだのが、「生徒の少なさ」。
今の小学一年生のクラス(来年小2)のひとクラス人数が、いまの幼稚園のクラスよりちょっと少ないんですよ。
この人数なら先生の目が行き届かないってこと、ないんじゃないか? っていうのもあって普通級もアリだなって思ってました。


そしてこの年長の一年、就学に向けての療育をしてこなかったのもあります。
幼稚園年長さんってとにかく行事が多いのと、その内容がレベルが高いので、これだけで親も子もパンクしそう……。
そのため、もう「幼稚園を楽しく気分良く終える」ために、療育系をぐっと減らしたのです。
結果として定期的に専門家に見てもらう機会が減ったのもあり、がっつり相談する先がなく、親の私たち夫婦二人でほぼ結論を出すことになりました。

学校見学

学校見学までのスケジュールは、

4~5月:自治体や療育センターの就学についての説明会や懇談会に参加、幼稚園の個人懇談、発達外来受診
6月上旬:小学校にて面談
7月上旬:支援級にて体験授業
9月中旬:支援級の申し入れ
10月下旬:就学前健診


うちの自治体は就学前健診までに就学先を申し入れをしないといけないので、夏休み中に決定しなければなりませんでした。
なのであまり悩む時間や成長を見守る時間がなく、もう決めなくては!!! というプレッシャーがすごかった。
意外とね! 私ね! 早くから頑張って動いてたからね!
6月は息子(2才)の手術入院もあったからね! えらいね、私ね!


学校見学はとっても有意義でした。
ここで不安なことを全部ぶつけ、解消されたからこその「支援級」という決定でした。

支援級決定の決め手

ひとつは、「普通級との交流の多さ」。
結構聞くところによると「支援級に所属してしまうと支援級のみで過ごすことになる」と、「普通級の子との交流がなく、お友達が出来ない」、「普通級への転籍ができないからずっと6年間支援級」という話もあります。
しかし就学先の小学校は「慣れない1年生のうちは支援級に、その後は普通級との交流(そのため普通級=交流級とも呼ぶ)があり、科目によっては普通級で受けることもある」、「支援級から普通級、普通級から支援級の転籍が可能」と、フレキシブルだということでした。
なので、まずは支援級でしっかり「学校生活」の慣れてから次のステップ(普通級)へ行ってもいいのではと思うように。


また支援学級の時間割の中に「自立活動」というものがあります。
ここで娘の苦手な手先を使うことや身だしなみの大切さなどの指導をお願いできるかも、と期待を寄せました。
いま特にリハビリなども受けていないので、こういった時間があるのは助かるな、と。


そして教室内の設備。
学校自体が歴史のある古い学校(夫も義父もこの小学校の出身)なのですが、支援級の中には洗濯機もあり、疲れた子が行ける畳の小上がりスペースがありました。
見学に行った娘は興味津々。
体験授業もプリントをやらせてもらったあと、そこでオモチャに触ったり、ごろんと寝転がってもはや「住人か」という馴染み具合でした。


一応、娘にも「たくさんの子がいる幼稚園みたいな『数字のクラス』と、お友達は少なくていろんなお年の子がいて苦手なことを助けてくれる『ひらがなのクラス』があるけど、どっちがいいかな?」と聞いたんですけど、まぁわかってなくて(笑)。
その前に小学校とは……と学校のシステムから図解して教えたんですけど、まぁやっぱわかってなくて(笑)。
娘には「畳のスペースがある教室に行くよ」と伝えてあります。


あともうひとつ重要なのが、「来年度の新入学生の人数が今年よりも多い」こと。
これも就学先の先生に聞いたのですが、新入生の数が去年を上回るため、ひとクラスの人数も増えていまの幼稚園のクラスよりも人数が多くなることに!
あ、こりゃアカンわ。
娘は埋もれてしまうか、なにかしらトラブル起こしそう、と直感。
幼稚園も加配(補助の先生というか、助けてくれる専門の先生)がついてないけど結構ゆるゆるというか、「娘ルール」が適用されているところもあるので、アレ以上の人数になると一斉指示が届きにくい娘には難しいだろうな~と。



ということで、総合して支援級にお願いすることにしました。


当の娘は、夏休みを終えて運動会でびっくりするような成長をしました。
これもスポーツ療育のコーチと幼稚園の先生が連携してくれたお陰もあり、組体操もほぼ成功、練習しまくったブリッジも大成功。
マーチングバンドも演奏は適当にバチを動かしてる太鼓だったけど(笑)、アテンドなしで自分一人だけで、きちんと並びや形の変わる動きができて編成も成功し、つつがなく終えることができました!
まぁ園長先生の話とか整列中はずっと砂いじりしててフラフラしてたけど!


ただ、支援級にすることで当分通学は集団登校ではなく親の付き添い登校になるし、放課後も名古屋市がやっている「トワイライト」という学校内で児童を預かる学童みたいなサービスも使えません。
まぁ放課後に関しては放課後デイサービス(発達障害などある子専門の学童的なもの)を使うことになるので、いいかーと思ってるんですけど。


そう、放課後デイサービス、放デイ。
今年夏から支援相談員さんをつけることができたのでいろいろ相談に乗ってもらってます。
この方が「超しごでき」な方で、さくっと預かり型(今年開業)と運動系と見つけてきてくれたんです。
しかし預かり型、見学前にすでに内覧したひと達で来年度の枠が埋まってしまい……。
運動系も見学だけで2か月待ちと言われてしまいました。
覚悟してたけど、本当に空きがない~!
しかしそこは「しごでき」な相談員さま、すぐ次の候補を見つけてくださいました。
てなわけで、今月はその見学にまわります!


短い思案期間でしたが、いろんな方が「娘が居心地良く過ごせるのはどちらか」と真剣に悩んでくださって、本当にありがたかったです。


余談。
幼稚園の懇談は私、担任の先生と主任の先生と3人で行いました。


私:「ラッキーといってはアレですけど、就学先の窓口の教頭先生がとてもいい方で」
主:「ああ、それはよかったですね!」
私:「私もそれで相談しやすくて助かってるんですけど、怖い話もありまして……」
担:「えっ……」
私:「このまえ療育センターの就学説明会で、本当にあった事例を聞いてきたんですけど。
   先生たちも公務員だから、もちろん異動があるんですよね。
   だから就学前すっごく相談にのってもらって、この先生たちがいるなら大丈夫だ!
   って思って入学したら、なんとその先生たち全員が異動で違う学校に行ってたっていう……。

2:「「ヒェエエエエエエエエエエエエエー」」



リアルにあるらしいんですよ、コレ……。
めっちゃ怖い。


確認したら、うちの就学先の教頭と支援級の先生は今年から赴任された先生だったので、きっと来年度はまだいるはず……!!!


先日無事に就学前健診も終わり、あとは入学式直前に入学式の予行練習に参加させてもらえるらしいので、それぐらいであっという間に卒園&入学です。
わー、ドキドキする。


ということで、気がついたら5000文字も書いておりました。
ここまで長い文章読んでくださってありがとうございました。
オレたちの闘いはこれからだ!