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いまやコスメと育児の話ばかりよ

漫画の話:性別変化の恋愛はどうなるか

懲りずにまた漫画の話。

以前、女装・男装、入れ替わりの漫画の紹介をしました。i3valley.hatenablog.jp

ここで触れてなかったのが

・人格入れ替わりもの

です。

僕と彼女のXXX

男子高校生の主人公が、思いを寄せるクラスメイトとある日人格が入れ替わってしまうお話。
お互い相手になりきって生活をすることにしたが、見かけは儚い美少女なのに中身がオヤジ系だった片思いの相手と、イケメンなのに女々しい主人公は入れ替わったほうが「見かけと中身が一致」してしまうという。
そのせいで主人公は事情を知らない幼馴染(もちろん男)に好かれるわ、入れ替わった片思いの相手は男のからだで暴走し始めるわ、なかなか元に戻れないわ、ドタバタ劇。
そういやこれも実写化しましたね。

思春期ビターチェンジ

思春期ビターチェンジ(1) (ポラリスCOMICS)

思春期ビターチェンジ(1) (ポラリスCOMICS)

これはいままだ読みかけ。
小学生のころ、全く生活環境が違う男女の小学生が木から落ちたことで人格が入れ替わってしまう。
また困ったことになかなか戻れず、長期戦になる間に中学に進学したり、まさに思春期を迎えるというお話。
小学生男女ってまったくお互いを理解しようとしないんだけど、人格変わってまさに「相手の目でみる」ことで、家族や生活環境など自分の知らない世界を知ることとなる。


で、ここでもう一つが女装でもなく、人格入れ替わりでもなく、「人格そのままで別の性になる」というもの。

彼女になる日

彼女になる日 (花とゆめCOMICS)

彼女になる日 (花とゆめCOMICS)

anotherもあるけど、まだそちらは読んでいない。
こちらは男女比を一定に保とうとする世界で、女性の数が少なくなると少年が「羽化」と呼ばれる現象で女性になってしまう世界。
ある日、男子高校生の主人公の悪友が、この世界にしては珍しい高校生での「羽化」で女になってしまう。
もともとイケメンだった悪友はもちろん美人。でも主人公はじつは筋金入りの女嫌いで、友達なのにギクシャクした態度を取ってしまう。


前紹介した『あめのちはれ』も人格そのままで女の子になっちゃう話だったんですけど、あれは一定時間すぎると男の子に戻れるんですが、こちらの方はずっと女のまま。
これは結構な違いですね。


以下ネタバレあり

で、この『彼女になる日』はかなり異質なジャンルです。
主人公も羽化した友達も、お互い異性としてか友達としてか、不思議な感情を持ってしまって、その気持ちの揺れを描いています。
ただ、人格はそのままなので、恋愛感情なら同性愛になるし、でも見かけだけなら普通の男女という。
最後の盛り上がりとしては、成長期すぎたあとの「羽化」の影響で、悪友はもしかしたらまた「男性にもどるかもしれない」という可能性が出てきて入院します。
主人公も悪友も「もしかしたら好きなのかもしれない、けれど元(男)に戻ったらその感情はどうなってしまう」と怯え、お互い口に出せない。
最後、「男でも女でもお前のことが好き」という結論に主人公は至るのです。


が。

この場合は何!? 同性愛!? もう人類愛!? 


私は「BL」というものを読みません。というか、読めなくはないけど自分からは読まない。
が、逆に「百合」は読みます。
アニメも男の子たくさん出てくるやつより、女の子たくさんの方が好み……。
私は恋愛としては男性が好きなんですけど、まぁ周りに何組か女の子同士のカップルいたからかなー。受け入れやすいのかな、自分が。


僕と彼女のXXX』も結局人格入れ替わったまま、元に戻らず主人公は幼馴染の男の子と結ばれるんですけど、こっちはそんなに「同性愛」感がないんですよね。多分主人公がもともと性格が女々しかったっていうのがあるけど。
あめのちはれ』でも、友達を意識してっていうのあるけど、そっちもそれほどでもなく。


考察してみると(ヒマなのかお前は)、『彼女になる日』は

・主人公が女嫌い
・羽化した相手も母親にトラウマがあって(おそらく)彼女がいない

という、お互い「まっさら」状態がBL感があるのかなぁと。

『僕と彼女の~』も『あめのちはれ』も、別に女嫌いでもないし、女に抵抗もないし、付き合ってた相手もいそうだったりで、まぁ「女に恋愛感情をもったことがある」感があるんですよね。あと『うそつきリリィ』も太陽は女性に片思いしてたし。
私が今まで読んだ漫画に出てくる男性は「女性として惚れた」「女性の姿をとおして惚れた」という感じがあるので、ある意味ノーマルなんですよね。
だから同性愛!? もう人類愛!? みたいな感想を持たなかった。


でもこの『彼女になる日』はそうじゃなく、どちらもお互いが恋そのものをしたことがなく、「初恋相手」となっている。
そういった、「まっさら」感。ほかの女と比べることもない。
たとえ「羽化」がなくても「あんたらそのうち付き合っとったんちゃう?」という感じもしなくはない。
そこが決定的に違うのかな~~~。ここが今まで読んだ漫画と違うのかも。




読んだあと、「例えば夫が女の姿になったら、それでも私は愛せるのだろうか?」とか「もし私が男になってもそのまま受け入れてもらえるのだろうか」とかもろもろ考えてしまった作品。
いやでもさー、そりゃ中身すきだけどさー、見た目で好きな部分ってのもあるだろうしさ~~~~。
兄とか妹とか、家族だったら受け入れるかもしれんけど、夫って血のつながりない他人だしな~~~わたしまだ新婚だしな~~~~とか。
まだ考えてる。