新刊が出るたびに胸キュンでございます。

- 作者: 森生まさみ
- 出版社/メーカー: 白泉社
- 発売日: 2018/11/05
- メディア: コミック
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AneLaLaが電子書籍となり、そこからまた「Ai」という電子書籍雑誌に変わって連載が続いています。
言ってることは変わってない
1~5巻まで、藍ちゃんをとおして千尋が言っていることって、全然変わってなくて。
「みんなプリンセスだ」っていう、そのことだけ。
これはみんな可愛いお姫様♡というのではなく、「みんなそれぞれの人生の主人公である」ということ。
今作はヒロインが女の子の「藍ちゃん」なので、「プリンセス」と表現されている。
このプリンセスの物語の主人公は、あなただ、と。
どんな主人公がいたっていい。
勇者でもいいし、食いしん坊でもいいし、泣き虫でも、逃げ回っても。
でも物語の主人公だから、自分の物語は自分でしっかり作っていかなくちゃいけない。
そのためには、まず自分のことをわからないといけない。
自分の声、聞いてる?
そんなことを、とーってもわかりやすく描いたのが、今回の5巻だったと思います。
藍ちゃんて募金したり人のために接客業がんばったりするけど、これ偽善にみえないのはすごいところですね。
本当に心からやってるんだろうっていう。
けれど、「立ち仕事で足が痛い」「実はトイレ我慢してる」っていう、そういう小さな「自分の声」。
「自分のこと大切にしなさい」っていうけど、じゃぁ具体的に言うとどんなこと?
そういう、ふんわりと世間に流れる「あまり自分をいじめないで」とか「しんどかったらやめていいのよ」っていう言葉の、どういうことが自分を大切にしてないかっていう、そういう小さな小さな声をすくい上げて、やさしく教えてくれている漫画だと思うのです。
王子様がプリンセス待っててもいいよね
ところで女性が「彼氏ができない」と嘆くと、「いつまで白馬の王子様待ってるんだ」「いつか王子様が現れると思ってるのか」という非難がありそうですが(恋愛コラムの読み過ぎでは)、逆に男性が「彼女ができない」と嘆いても、あまり「お姫様待ってるのか」って言われないですよね。
待望の人がくると思ってるのは、お姫様っていう。
眠れる森の美女が関係しているのかしら。
あと理想の男性が現れた女性に「ついに白馬の王子様が現れたね!」って声かけるけど(かけない?)、男性には「ついに女神が現れたか」と、急に神様までランクアップというか、神格化するのはなぜでしょうね。
同じ人間じゃない、こう、救いがあるような……。マリア様? マリアも人間だよね。
でも5巻のように、千尋(王子様)が、藍ちゃんが「プリンセスになる」のを待っててもいいわけですよね。
男性が、女性を別にハンターしにいかなくても、お姫様をわざわざ森まで探しに行かなくても、自分の領域でゆっくり待ってても別に問題ない。
果報は寝て待てじゃないけど。
こう、まずは自分のことを充実させて生きていれば。
藍ちゃんが可愛すぎる
まぁそんなことを考えながらですが、なによりももう、藍ちゃん可愛すぎ。
そら千尋も【ネタバレ】したくなりますわ。
面白いよね、少女漫画でふたりとも好きって言い合ってるのに、彼氏と彼女じゃないの。
なんだろう、この関係。
それこそ「千尋と藍ちゃん」でしか成り立たない。
逆に彼氏彼女っていったら、なんかおかしい。
絵ももちろんなのですが、藍ちゃんの描き方が、すごく色っぽいんですよね。
セクシーとかエロいというのとは、なんか違う、こう色気感じちゃう。
最近の少女漫画ってイケメンでセクシーな男の子、すごく多い。
けどけど、もう、女の子をここまで色っぽく描いちゃうか! っていう。
大ゴマでどーん! と描かれてて、きっと「作者と編集者がここで読者を狙い撃ちにする気だ!」っていう気合いがわかるんですよ。
で、それにまんまとハマっちゃってる。これが罠か!!!
千尋がかっこいいのはそりゃ知ってるけど、もう、私は藍ちゃんにときめき過ぎて危険です。
同じ女なのに、どうしましょうね……。
この前1巻から読み直したけど、やっぱり藍ちゃんもどんどん可愛くなってるんですよね。
吹雪と健吾も見てたいなって思ってたけど、もう、藍ちゃんと千尋から目が離せない……。
藍ちゃんいまでも可愛いのに、これからまだ可愛くなっちゃったらどうなっちゃうんでしょうね。私が。
過去記事。
i3valley.hatenablog.jp