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セラムンセイントテールCCさくらを全部混ぜてブチ混んだ『魔女怪盗LIP☆S』が令和に爆誕

見つけたとき、Twitterでもギャンギャン書いたんですけど、この度単行本まで買っちゃったので。

魔女怪盗LIP☆S

現在講談社『なかよし』で連載している少女漫画。

魔女怪盗LIP☆S(1) (講談社コミックスなかよし)

魔女怪盗LIP☆S(1) (講談社コミックスなかよし)


「魔女」で「怪盗」。
ああああ、『なかよし』っぽいねぇ!!!!!!!!
当方34歳、平成の『なかよし』黄金期読者です。


いやぁさ、この「LIP☆S」のすごいところはさ、もうさ、『セーラームーン』『怪盗セイント・テール』『カードキャプターさくら』の要素を全部ぶち込んで令和仕様にしてるところですよ!


魔女怪盗LIP☆Sとは

夜をかけぬける魔女怪盗! キラッキラのマジカルLOVE始動! フツーの女子高生・美紅が、ある日突然、夜だけ魔法が使える怪盗になっちゃって!?

『なかよし』サイトから引用(魔女怪盗LIP☆S|なかよし|講談社コミックプラス


うん!
全然わかんねぇな!


正義感の強い女子高生・美紅(みく)ちゃんが、理科教師のマリちゃん(夜の魔女5代目)に見込まれて、6代目の夜の魔女「魔女怪盗LIP☆S(リップス)」に変身。
「魔女」なので魔法、使えます。
「怪盗」なのでモノ、盗みます。


ここがポイントで、ここに『セーラームーン』『セイント・テール』『さくら』のすべての要素が詰まってるんですよ……。

セーラームーンポイント

このLIP☆Sが盗むのは、「Egg」という会社が集めようとしている宝石です。
しかしその宝石は、「マナ」と呼ばれる万物のエネルギーからできるモノ。


……いや、それ、エナジーですかね!?
人間の生気精気吸ってた敵と戦う美少女戦士、いましたよね?!????


そして、「LIP☆S」っていうのは集団名なんです。
「S」、複数形ですもんね。
美紅ちゃんは「LIP☆S」のなかの「スター・スカーレット」に変身します。
うん!
みんなそろそろわかったよね!


仲間が!


増えるんだよ!
「バイオレット」とか「ミント」とか出てくるですわ、これが!
あと2人増えるのかな!? 基本的に全部で5人かな?


そしたらさ!
敵もさ!
集団なんだわ! 「Egg」っていう会社だから!
なんかね、男だらけでさ! 仲間でさ!
お前ら昔、キング・エンディミオンの下で働いていたとかそういう設定ないだろうな!????

セイント・テールポイント

もうね「魔女怪盗」って「怪盗」って付いてるから、そりゃ「セイント・テール感」はタイトルからも感じますよね。
主人公の美紅ちゃんもデフォルトポニーテールだから、セイント・テールの芽美ちゃんみあるし。


いやね、それよりもね、セイント・テールポイントはね。


相手の男の子ですよ!!!


出てくるんだー!
警察側の男の子がー!!
それもIQ190の天才特任捜査官のイケメン男子高校生がー!!
IQで金田一少年抜いちゃったー!


セイント・テールの飛鳥Jrは刑事の息子だったのに、もうこっちは特任捜査官ときたもんだ!
しかも転校してきて同級生に!
その転校前に美紅と出会ってて、ちょっとケンカっぽいこともしちゃって二人の仲はあまり良くないゾ☆
でもLIP☆Sとして出会ったときに二人はキスをしていて――!???


警察(探偵)×怪盗という、「セイント・テール」のフォーマットを堂々と踏襲。
いやぁ最高ですわ。

CCさくらポイント

もうね、LIP☆Sは変身したあと、説明抜きでガンガン魔法使っていくんですよ。
それまで「え、私が魔女……?」とか困惑してたのに、変身すればもう魔法どんどん使えちゃうの。
決め台詞もばっちり、ここらへんは「セーラームーン」っぽいんですけど。


そしてそれがどんな魔法か、読者にいちいち説明しないの。
絵と流れで理解しろよっていう!
もう! そういう強引さ、いまの漫画界にあんまりないよ!
どれもコナン並に詳しく説明してくれてる親切漫画ばっかりな昨今、このもう暴力的な押し付け、たまらんですね!


魔法を使って「マナ」を狙う敵からの攻撃を交わしたり、逃げたりするんです。
で、その展開が「CCさくら」っぽいんですよね。


「セナミティ!」(ふりがなで「うごくな」)

「ユヌト!」(ふりがなで「はじけ」)


とか、あれ、クロウカード使ってる???? と思わずにはいられない……。
これクロウカードが英語だったのを、なんかそれっぽい言語に置き換えた感じ……。


「セーラームーン」は蹴ったり飛んだり、魔法みたいな攻撃もしてたんだけど、アニメのイメージも強く、結構勢いのある肉弾戦というか……。
「セイント・テール」は敵と戦うことはありませんが、逃走するときやピンチは手品(マジック)でふんわりやんわり切り抜けててる。
なので、その中間の戦い具合(?)の「LIP☆S」は、「CCさくら」っぽいんですよね。

令和感

そして、この3作品になかったところが「令和感」として足されています。


まず、年齢。
今回、主人公が「女子高生」なんですよね。
うさぎちゃんたち、芽美ちゃんは中学生でした。さくらに至っては小学生。
なので、小道具として使われる「リップ」「アイシャドウ」などのお化粧品がとっても普通にマッチしています。


次に、「大人」の存在。
物語というか世界観のナビゲーターとして、セーラームーンは猫のルナ、さくらにはケロちゃんがいました(「セイント・テール」は芽美ちゃんと聖良の自分たちではじめたことなので、そういうキャラはいません)。
プリキュアでもそうですが、こういうナビゲーターって「動物」なんですよね。
しかし今回は、先代の魔女、「教師」があれこれ主人公に教えるんです。
「大人」の存在があるんですよね。


いやさ、セーラームーンとかエヴァもだけど、選ばれたのは少女や少年だからそりゃ仕方ないんだけど、でも、もっと、もっと大人も頑張って……!
みたいなところ、あるじゃないですか……。
そんな多感なお年頃の子が地球の運命背負っちゃうとかさ……。


しかし今回はドンじゃないですけど、マリちゃんという先代がまだしっかりと存在しているので、安心して見ていられます。
そこらへんは私自身が母親・保護者になったから感じるのかもしれませんが……。


そして、最後。
主人公が積極的!
上にも書いてますが、もうさっさとキス済ませてますからね。
しかも第一話で。
こうさ、さくっとヒーローとヒロイン、もうそこまで行っちゃってるのか! みたいな。
魔女になると大胆になっちゃうみたいです。
これは昔の少女漫画にはなかったスピード感。
令和しゅごい。


と、いうわけで。
本当、平成の『なかよし』のエッセンスをギュッとしぼって令和感をプラスしたすごい少女漫画がやっておりますので、みなさまもチェックしてみてください。

nakayosi.kodansha.co.jp


『王子が私をあきらめない!』も『なかよし』です

私、アサダニッキさんの漫画は『青春しょんぼりクラブ』の第一巻発売時から追いかけているんです。
i3valley.hatenablog.jp


『ARIA』が休刊になったことで、『王子が私をあきらめない!』がなかよしに移籍して連載しています。
最初『なかよし』!? とびっくりしたんですけど、最新巻読んで、すごく納得したんですよ。

王子が私をあきらめない!(7) (ARIAコミックス)

王子が私をあきらめない!(7) (ARIAコミックス)

  • 作者:アサダニッキ
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2020/02/13
  • メディア: Kindle版


私、『なかよし』で『とんでもナイト』『トップ・オブ・ザ・ワールドなひとたち』を連載していた小坂理絵さんがすごく好きで。
その台詞回しといういうか、言語センスがたまらなかった。


この、アサダニッキさんもそうなんですよね。
言葉のチョイスが私のツボ。
設定ぶっとんでるけど、主人公は地に足ついてる考え方してるからどこか現実感もあって、そしてキャラの言葉のチョイスが面白い。
ああ本当にこれ、『なかよし』の漫画だなって。
私の知ってる『なかよし』だって。
そう思ったんです。


いやー、まさか14歳ぐらいで買うのやめた『なかよし』、またこうやって単行本買うとは思いませんでしたよね……。
令和しゅごい。

興味持った方、アプリで無料で読める話もあるので、ぜひ。
palcy.jp