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いまやコスメと育児の話ばかりよ

日本化粧品検定ステマ騒動についての雑感

もう下火だし(という表現をしていいのか)、別に私が書くこともないかなぁと思ってるんですけど、少なからずこのブログでも書いてるし、試験の時期には検索数多くてよく読まれてるようだし……、PR案件記事に当選してるし(苦笑)と。

日本化粧品検定のステマ騒動について

私は「コスメコンシェルジュ」という資格を持っているのですが、それは「日本化粧品検定協会」の試験を受けて、合格して名乗っています。
一言で言えば「民間の美容の資格」です。
この日本化粧品検定が2月中旬にボーボーに炎上(※誇張表現しました、コメント250件ほどなのでそこまで燃えてないかも)していたんです。


が、正直その騒動知ってる人います?


美容業界の人は「燃えとるわ~」と思ったかもしれないんですけど、私はそれほど「美容アカウント」をフォローしてなくって、You Tubeもあまりみないし、私のTwitterのタイムラインでは「日本化粧品検定」の「に」の字も出てませんでした。
なので、私がここに書いてムダに「日本化粧品検定がステマして炎上したらしい」と広めるのもなぁ、と思うのですが……。


私自身もこう、ライターですけど「美容ライター」専門ではなく、漫画やら食品のPRやらレストランの紹介文やら(水面下でこういう仕事をしてます)しているもんなので、コスメコンシェルジュでありながらすごい他人事というか……。
ですが上にも書いたように、コスメコンシェルジュの受験時期になるとブログアクセス増えるし、私もコスメコンシェルジュっていうカテゴリ作ってるし、コスメコンシェルジュ名乗って執筆している記事もあったりで……。

i3valley.hatenablog.jp



前置きが長くなりました。

炎上の原因は「インスタグラマー・インフルエンサーたちの受験費用を協会が肩代わりしていた(協会PRのため)」ということ、それをSNSに挙げる際「PR」と明記するよう指示してなかったということ。
受験費用、またコスメコンシェルジュの更新料はそこまでお安くないので、「私はちゃんとお金払ったのに!」と怒る声続出。
またPRと明記しなかったために「ステルスマーケティング」、美容×SNSで「そりゃ一番やっちゃいけないやつだろ」という地雷をおもいっきり踏み抜いたためにさらに非難の嵐。


またさらに油というかガソリンを注ぐように


・協会側の声明(釈明文)が休日深夜にSNSのみ
・しかもその声明(釈明文)がお粗末


という……。
せめて「月曜まで無言を貫き、月曜15時に完璧な対応をすればよかったのに」と素人ながらに思いました。
またタイミング悪く、代表理事の小西さやかさんが海外出張という、ね。
その後小西氏からの経緯説明のメールが来たのですが、直接謝罪したいということでこれまた会員のみ視聴可能な動画っていう。
いや、気持ちはわかるけど細かい数値も読み上げてるから、その台本を文書化して誰でも見られるよう協会のHPに挙げようや……。
そして、挙げたと思ったらPDFでDLしろっていう(苦笑)。


っていう、対応のグダグダ感がすごかった(※褒めてない)です。


わたしのきもち

以上が私から見た事の経緯です。


1:私の気持ち
私は協会に所属してもう5年ぐらい? になるんですが子どもを生んでから2回ぐらいしか協会の催しには行けてないので「協会に所属している」という所属感(という言葉でいいのか)は希薄です。
勉強会も愛知県は最近17時スタートが多く、お仕事されている方にはいい時間だとは思うのですが、主婦は夜に出かけにくくてはなかなか参加できません。
なので、この騒動でも「ああやっちまったな」と思ったぐらい。
私なんて美容業界に一度も身を置いたことがないから、さらに遠い場所の出来事に思えました。
それよりもつい元々の「ネットウォッチャー根性」が出てきてしまい、「ニラニラとヲチ」してる感覚のほうが強かったです(すみません)。


2:私の今後
今回のことで「受験をやめる」「更新しない」というコメントもSNSでは見られます。
私は更新料払ってるけど、それはコスメコンシェルジュの肩書で執筆した原稿料でペイできるからです。
コスメコンシェルジュっていう資格持ってますって、相手側が具体的な資格の内容わからなくても、「美容の知識ありそうだな」って通じるこの「コスメコンシェルジュってネーミングセンス、強いです。


私はコスメコンシェルジュを名乗る前からライターだったのでそのまま仕事に使えていますが、本当に全く美容業界で働いたことのないひとが、この資格をとったからと言っても、食べていけるほど仕事の斡旋があるわけでもありません。
そこは自分で開拓しなくちゃいけないので、協会はPRのために「スカウトあります」「求人あります」と出していますが、なかなかそこからド素人が食べていくのは大変です。
恐らくコスメコンシェルジュは持ってるけど、活かしてはない。けどせっかく高い受験料払ったし、勉強そのものは楽しかったからとなんとなく更新している人って少なからずいると思うんですよ。
そういう人は、今回の騒動で「んじゃもうええわ」ってなると思う。
それは普通のことだと思います。


また私もしっかり勉強を続けているわけではないので(ごめんなさい)、「美容ガッツリ執筆」はしてないんですよね。成分がどうこうという類は。
薬機法や景品表示法違反が怖いから、という逃げの理由です。
ライターコースも日本化粧品検定協会は新たに作ってるんですけど、お粗末な最初の声明文を見てると正直「ライターコース本当に大丈夫?」と思ってしまいます……。
もともとライタコースを受けるつもりはなかったですし、ちょっと美容の他の方面の資格を取ったらコスメコンシェルジュの継続は正直、しなくてもいいかもな~なんて思うこともあります。
そういう面で、私は怒ってはないし深い失望感もないけど、協会との繋がりはめちゃくちゃ薄れたし今後濃くなることはないかも、と思ってます。



3:信頼回復といっても
もともと日本化粧品検定3級はネットで誰でも取れるんです。
Twitterで検索してみてくだい、3級のお決まりの定型文ばかりが流れてきます。
2~1級、さらにコスメコンシェルジュはちゃんと受験しないといけないんですが。
入り口は浅く広く。
門戸を開きまくったおかげで、3級で日本化粧品検定に詳しくない人には「誰にでも取れる資格」と思われているフシがあるのです。
これは私自身、知り合いの女性が転職で美容業界に入り、美容の資格を取るよう会社から進められてるけど「日本化粧品検定」はTwitterでだれでも取得しているからどうなん? って言われたことがあります。


SNSで広く知られるのはいいですけど、「浅い」「誰でもok」「簡単」と思わせているのは協会自身なんですよね。
それを「身近」と取るか、「安っぽい」と取るか。


受け取る人の問題でもありますが、安売りしすぎた感は否めません。
いわゆる「美容村」から一歩出れば今回の炎上のことも知らない人多いだろうし、「3級と違ってコスメコンシェルジュは講義を受けないと取れない」なんてこと、知らない人ばかりでしょう。
なので入り口をバーンと広げすぎていたことは、協会が言う「今後の信頼回復」へのなかなかの足かせになると思うのです。
あまり知らない人には「誰でも取れそう」、そしてちょっと美容知ってる人には「炎上した資格」と。
ここは見直さないと難しそうですね。


あ。
そうそう、今年は会報誌と一緒に「漢方セルフケア検定」のテキストが無料で付いてきたんですよ。
もうね、なんでこれなん? と(笑)。
漢方セルフケアと日本化粧品検定の繋がりがさっぱりわからない。
これを勉強したらどう美容に繋がるの??
この説明のなさ、不透明さ。そういうとこやぞ。


(余談ですが私引越し後にうっかり住所登録忘れていて、会報誌が届かなくて。再送お願いしたらすぐ対応してくださったので、そういう点では感謝しております)


また代表理事の小西氏へ憧れて資格を取る方も多いと思うんです(私もそうでしたし)。
もともと彼女個人でやっていたことをここまで大きくしたということで、設立者であるのはもちろん、「広告塔」でもあります。
しかし小西氏ありきの日本化粧品検定協会、というイメージが強すぎたかな、と。
実際今回のことで彼女への非難の声が上がりました。


ちょっとここのブランディングは、やりすぎていたのではないかと思います。
もっと小西氏色を薄めてもよかったのでは、と。
そうしていれば彼女ひとりが矢面に立つこともなかったでしょう。
あと、Twitterの「中の人」も変わったのかな? と。
私も忙しくて昔のツイ廃時代よりそこまでTwitterに張り付いてないので見落とすことも多いんですけど、感覚的に昔はもうちょっと運用うまかったような気がするんですが。


4:怒りの声
そして小西氏の退任を求めるコメントもSNSではついていました。
ですが、正直に言ってこういう人はSNSなどの「コメントしやすい場所」でしか声をあげない気がします。協会に直接メールしている人は実際何人いるんだろう? と思ってます。


今までの受験料を返金してほしいという声もあります(次回の試験の受験料に関しては返金希望の人には返金する措置があるようです)。
確かに、こっちはお金払ってるのに協会側が選んだひとはタダですもんね。ずるいと思いますよね。
しかし、受験するのに交通費もかかっているのに、スクールも通ったのにという声を出してしまうと、どこからどこまで対応するかという話になります。
スクール通わず独学で受かった人もいるし、交通費どころかホテル代も払った人もいるでしょう。
地域格差はどうしてもあります。
受験する地域や場所もいまやっと増えたぐらいですし。
そこをみんなが納得するように解決! は残念ながら無理でしょう。


上に書いたとおり、私も時間が時間で勉強会には参加できません。
でもコメントには「美容業界の人が土日休みを取れると思ってるんですか」というものもあり、全員が平等にって、どうやっても無理なんですよね。


SNSで怒りの声をコメントとして投げるのはいいですが、あまりにも自分の怒りをぶつけすぎると、周りは引きます。
みんながみんな、同じ熱量で怒っているわけではありませんし。
「美容村」ではないひとがこれらのコメントを見たとき、それこそ「日本化粧品検定協会を受ける(受けた)人はヤバイやつばっかり」と思われてしまいます。
怒っている人以外の会員も「ヤバイやつ」扱いされちゃうんですよね。
まぁ、その種を蒔いたのは協会なんですけど。
本当に本当に怒っていて、協会に意見を聞いてもらいたいなら問い合わせメールフォームを使用したほうがいいと思います。
まぁこの騒動もだいぶ落ち着いている感があるので今更って話ですが。


5:協会にリクエストするなら
ただ上のも書いたとおり、私自身も一度も勉強会や催しに参加できないと、年1回の広報誌と勉強メルマガでしか繋がりがありません。
それだけにこの更新料か~っと思うこともあります(苦笑)。
もう少し、各地域にあるスクール主催で資格者の復習会とか、協会もテキスト内容の見直ししてみよう的な復習メールなど、新しい受験者ばかりではなく、合格者全体向けた勉強会だけではないアフターフォローがしっかりと導入されるといいな、と。


そして協会や協会をフォローしている方は「1から見直す」っていう言葉を結構多く使っているように見受けられるのですが(個人の感想です)、その「1」はどこだって話。
受験の流れ? お金のこと? 広報・キャンペーンのこと? 
どこに「1」を置いて、見直すのか。
今後の協会体制の見直しは随時HPでアップされるらしいので、体制に「1」を置いたとして、そこでどういう効果を狙ってどういう人事にしたのかという説明はしてほしいです。
(こういう声こそメールフォームに入れとけって話ですね。)

おわりです

まぁ、そんなわけで長々と書きましたが全然関係ない人には関係のない話ですしおすし。
私も書いたように別の資格を取ったらもしかしたら更新しないかもしれないですし(ただコスメコンシェルジュやインストラクターの方とのつながりが消えるのも寂しいっていう理由で保留にしています)、今後また言及するかはわかりません。
ただ、「学んだことは宝物」「勉強は楽しかった」とは私も思うのですが、「美化する思ひ出」ではないかな……と冷静になっている自分もいます。
現在の気持ちは以上です。