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いまやコスメと育児の話ばかりよ

見てきた:ミュージカル「エリザベート」

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見てきました~~!
東京の帝国劇場で「エリザベート」!
長文になってます!

私本当に「エリザベート」が好きすぎて、いまざっとWikipediaで確認したところ、

宝塚版

2005年月組彩輝直瀬奈じゅん
2007年雪組水夏希白羽ゆり
2009年月組瀬奈じゅん/凪七瑠海)

東宝

2004年:一路真輝内野聖陽(リピートした。そして05,06年どっちかも見てる)
2008年:涼風真世武田真治

あと、2012年の『ウィーン版ミュージカル エリザベート20周年記念コンサート~日本スペシャルヴァージョン~』も見てます。
2004年の一路真輝内野聖陽を見てドハマリした。
大阪の阪急宝塚線に住んでいたのもあって宝塚も見やすかったのです。友達も好きでチケット手配してくれたし。

しかし体を壊したり引っ越したりで2010年以降は東宝も宝塚も見に行けず!
なので今回は絶対! 絶対行こうと! 東京だろうがどこだろうが行こうじゃないか!
だってだって、城田優がトート閣下なんだもの!!!
去年「ファントム」で彼を見ていたのでなにがなんでも! と。

エリザベートって?

エリザベートとは実在したオーストリー皇后の人生に、「死」を擬人化した「トート」というキャラクターを加えたウィーンミュージカル。
私の履歴を見ていただけるとわかるように、大人気の演目です。

この日を選んだわけ

レ・ミゼラブルを見てきた時にも書いたのですが、

i3valley.hatenablog.jp


Wキャストトリプルキャストが当たり前なので、どのような組み合わせで見るのが楽しいか。
今回は母と母のお友達と観劇、それぞれ希望が

私が絶対:花總さん・城田くん
母が絶対:尾上くん・京本くん

だったので、さらに平日ということでこの日しかなかった。

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以下、ネタバレを含みます。
まだの方は見ないでねー!!!



とにかく素晴らしかった

もう、憧れの帝国劇場で見られたというだけで胸いっぱいだったのですが、やっぱり素晴らしいよ! エリザベートは!

音がいいのか、音響がいいのか、演奏がいいのか、歌がいいのか、全てかもしれませんが、とにかく歌が聞き取りやすい!
過去何回もみてるけど、今回ほど歌もセリフも一音一音ハッキリクッキリ聞き取れる。
どのシーンもじっくり、時間をかけて丁寧に演じている印象。
ルキーニの急なイタリア語もわかるもんね! 歌の掛け合いもしっかりわかるもんね! 
エリザを初めて見る母親とそのお友達も「すごいすごい!」と大興奮してくれた。

ビジュアルの美しさよ

わかってたけどさ! 城田トート反則すぎるわ! 美しすぎるわ!
あんなん迎えに来たらさっさと黄泉の国行くわ! むしろ連れてって!
カテコの投げキッスの女性客の「(*ノェノ)キャー!」という歓声ときたら(笑)。わたしも言ったけど!

そして、シシィ! 最初に出てきた花總さんの可愛さったらもう! 今までみたシシィの中で可愛かった~~~!!
成長してあの肖像画になる、一幕の象徴的な場面の美しさといったら……。
あとルドルフの京本くん! なんて美形なの……。
その後知ったけど、前日なんと急病で二幕降板だっとか。病み上がりだったのか……!

演出が面白い

最近のエリザベートをみてないので最初のトート閣下出てくるときにびっくり&笑いそうになった。
羽根背負って出てくるって!! まさに「降・臨」って感じ。
あとやっぱり毎回だけどシシィが落ちちゃうところ、今回影絵でさくっと……またわかりにくい感じに……。

今回舞台装置が大きな岩が3つあるような形になっていて、私はエアーズロックと命名したのですが、そのエアーズロックが馬車になったり回ったりと重要な装置になっていました。
そのエアーズロックの1つがふたがパカパカするようになっていて、高低差が出るようになっていたり開いた中が棺桶扱いになったり。
でもあのパカパカの蓋には別に登らんでもええんちゃうやろか……見てて危なくてハラハラする……。

あと最後、なんでルキーニ二人の横でベタって死ぬんや……。
ラストはシシィとトートの二人だけでええやん……。

トート閣下

ビジュアルだけでもまさに「人外」。帝王としての風格がすごい。まさに青い血が流れてそう。
本当に冷酷。でももっと色気だしてもええんやで!
そして城田トート、低音が美しくってはぁ~(*´Д`)しちゃう。
パンフにも書いてあったけど、色んな登場人物への距離が近い! またそれではぁ~(*´Д`)ってなっちゃう。
驚いたのが、ちびルドルフとのシーンでもうかなりルドルフの魂を奪いに行こうとしてるところ。
昔「猫を殺した~」って剣を持っていたような気がするんですけど、銃をもうちびルドに突きつけちゃう。その銃がマイヤーリンクに繋がるのか~! と。
もうこの銃で後ろからちびルドを狙う城田トートの冷たい表情が忘れられない。

あと私単純なのでネイルをトート閣下意識だったのですが。

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可愛く加工しちゃったのですが、本当はもうちょっと濃いです。

なのにトート閣下、白かった……! 髪も白かった……!
パンフ見たら井上トートは髪の毛編みこみ+青の髪入っているのに!
そう、ずっと髪の毛結んでるし、カフェのシーンもそんなに変装してなくて黒いコートぐらいだったのでもうちょっといろんなバージョンみかった、贅沢言っちゃう。

エリザベート

いやー美しかったし可愛かった。無垢な感じが素晴らしい。
ハンガリーのドレス、デザイン変わったんですね! まえは本当に三色だったのに、今回おしゃれになってる!
歌いながらの感情表現が素晴らしかった……。

ルキーニ

一人で舞台を進行させる狂言回しと、舞台の中の登場人物としての溶け込み方の使い分けがすごい!
これは演出と尾上くんの演技の相乗効果なのかな。
尾上くんはもう歌で高音捨ててたんですけど(笑)、それをカバーするぐらいの演技力。よかった!

フランツ

優しいいいフランツ! 歴代の中でも一番好きかも! 歌と年をとった演技がステキ! ゾフィーに反抗するとこ好き!

ルドルフ

今までのルドルフって、王座に! とはやし立てられるとこで「オレは革命して王になる!」(ワンピース風)に自信満々で天狗になっちゃう単純な子……というキャラクターが多かったところ、今回は最初から最後まで周りに流され翻弄され続けた王子、という形に。
なのでとっても新鮮で自分の意見を誰にも聞き入れられず、悲劇の王子になっていた。
腐ってる目でみると、トート閣下と京本ルドルフの組み合わせ、美貌が素晴らしくてずっとオペラグラスでガン見でした。

ゾフィーとマックスパパ

ゾフィーは歴代の人たちがマジでこわい姑だったので、それに比べるとマイルドだったかも?
残念なのがマックスパパの影が薄い……。ジプシーのようにふらふらと動きまわる父親っていうより、親戚の面倒事で娘の結婚も放置、ただの適当な人みたいな印象。
むむむ。


アンサンブルの歌も最高。「ミルク!」大好き。
本当エリザベートって、衣装も音楽も私の心のツボを押しまくる。
曲も好きすぎて、始まるたびに「キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!」ってニヤニヤしちゃいました。
もう久々の「エリザベート」、心から楽しみました。

ああ、もう一度見たいよう! 見たいよう! お願いします来年もぜひやってください……!!