読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

29/b++

コスメや漫画や演劇やたまにライターの仕事の話とか

見た:超歌舞伎「今昔饗宴千本桜」

演劇

GW、2~5日は最初体調不良(おそらく自律神経系)、あとは夫の実家へ。
2日ほど体調不良で寝てたのはもったいなかった……。
まぁ夫は仕事だったのですが……。

超歌舞伎をみた

先日開催されていた、「ニコニコ超会議」。
ニコニコ動画のイベントです。
って言っても、私もそんな詳しくしらないです。
ニコニコも一番利用してたのもう何年前(遠い目)。
今回、なんとあの「初音ミク」が「歌舞伎」に挑戦するというイベントがありまして。
しかも、中村獅童さんとの共演。
ううん? 架空上というか、電子のキャラクターがどうやって生身の人間と?? と不思議すぎて、タイムシフトで1日の公演を見ました。

ネオ歌舞伎だった

chokabuki.jp


私もそこまで歌舞伎詳しいわけじゃなくて、スーパー歌舞伎を数回見たぐらい、あとは自分が日本舞踊をやってたぐらいです。
今回のこの「超歌舞伎」、中村獅童さんのほかにも歌舞伎のすばらしい方が支えていて、踊りは藤間藤十郎さん。
演目はいわゆる「ボカロ曲」で人気の『千本桜』(小林幸子が2015年紅白で歌った)、と、歌舞伎の「義経千本桜」をかけ合わせたもの。


内容は、本当、映像演出と歌舞伎ならではの演出が掛け合わさった新しい文化でした。
とても素晴らしかった。
初音ミクと中村獅童の掛け合いも違和感なく、さらにはニコニコ動画で見ている現場にいない人もコメントで参加できるというまさに「ニコニコのための歌舞伎」でした。
初音ミクの「機械っぽい口調」も意外と歌舞伎になじんでいて、また踊りの映像もしなやかですごかったです。
時間としては50分ぐらいだったのかな。


別に、これで「もう舞台にも人間いらないじゃん!」みたいな話にはならない。
今、いろんな仕事がロボットに変わる~、AIがとってかわる~みたいな話題もありますが、この超歌舞伎はそういうことではなく。
人間と技術の「融合」。その発表としての演目でした。

これ、多分「歌舞伎」だから成功したんだと思う。
ほかの伝統芸能だったら難しい。
中村獅童という、TVやCMで知名度のある人がやっているっていうのも大きいし、スパイダーマンやらCMのねずみやら、「シャレもわかるひと」という印象もあるから、「初音ミクを悪いようにはしない」という信頼感もすごいと思う。
最後も、めちゃくちゃ客煽ってて面白かったですね。


途中で「萬屋!」「紀伊国屋!」と客が演者に声をかけられる文化があるから、今回初音ミクにも「初音屋」と屋号が与えられて、コメントでも「\萬屋!/\初音屋!/」と参加している人もいて。
技術協力がNTTだったから、勝手に「\電話屋!/」ってコメントしている人もいて、まさに「自由に歌舞伎を楽しむ」という感じだった。


漫画『ちはやふる』でも、ニコニコでずっと太一がコメントで解説していた場面がありますが、今回でも歌舞伎に詳しい人が「これ演出なに?」ってコメントした人に丁寧に解説していました。
提供側がズラズラと解説するのではなく、視聴者が視聴者を助けるという、ニコニコの「コメント文化」が際立っていたと思う。
それでさらに会場とパソコンの前にいる人、一体感が出ていて、それが更に気分が盛り上がって「超歌舞伎、楽しい! すごい!」と思えました。
(Perfumeが海外公演で通訳を、その場にいるお客さんに任せて盛り上がったっていうエピソードを思い出した)


歌舞伎、スーパー歌舞伎とはまた違う、まさに超歌舞伎。ネオ歌舞伎というか。
これをみて歌舞伎見てみよう、という方もいるかもしれませんが、歌舞伎とまた違う、私は本当超歌舞伎のための歌舞伎だったなという印象。
だから、これは歌舞伎とはちょっと違うジャンルの「超歌舞伎」として、独自の路線をそのまま続けてほしいなと思います。
次回あるならまた見たい。


しかしこの公演を2日で5回。
歌舞伎の公演はもともとハードなものですが、この挑戦に挑んだみなさんにとにかく拍手!