29/b

いまやコスメと育児の話ばかりよ

見てきた:ダンガンロンパ THE STAGE 2016(愛知公演)

どうしよう、目の前に本郷奏多がいる……。

f:id:i3valley:20160702141920j:plain

と、完全役者目当ての観劇でした。

ダンガンロンパ THE STAGE 2016. ~希望の学園と絶望の高校生~.

7月1日:18:00~ (15分休憩、劇場でたのが21時ぐらい)
東海市芸術劇場

出演:
本郷 奏多/岡本 玲/中村 優一/松風 雅也/雨野宮 将明/池端 レイナ/宮下 雄也/村田 充/杉江 大志/石田 晴香/佐藤 すみれ/後藤 郁/山崎 静代/神田 沙也加


東海市芸術劇場

www.tokai-arts.jp
このホール、すっごくいいところでした。
名古屋駅から名鉄1本だし、駅からすぐだし、劇場入り口のまえに休憩スペースがあって自販機もある(食事売店なし)。
劇場内もキレイで、イスも座り心地いいし、傾斜もなかなか。座席もちゃんと前の人の頭と被らないようずらして作ってある。

ド素人が見に行った

『ダンガンロンパ』って人気ゲーム。アニメ化もされ、7月からは新アニメもはじまります。
ですが、ええ、私、ゲームしないんですよ……。
でもどうしても「本郷奏多と神田沙也加見たい!」と、さらに「愛知で見るなら前で見たい!」と、何も知らないくせに「特別傍聴席」という、いわゆるSS席を取っちゃったんですよ。
一応、公式ページでストーリーを把握して、ダンガンロンパ詳しい友人にも教えを請うたのですが、「多分舞台は舞台で分かるようにしてあるよ」と言われたので、アニメも見ずに参加。
そしたらなんと、5列目のちょうど真ん中という席でした……。
こんな近くで本郷奏多を見てしまうのか……。

設定

平凡な主人公は超一流(「高校生級」)のいろんな能力を持った生徒が集まる学園に入学する。
しかし入学の日に気を失い、気がついたら出口を塞がれた学園の中にいた。
そこにモノクマと名乗る自称学園長から、15人のクラスメイトで「コロシアイ」をしろと命令を受け、動揺する主人公たち。
コロシアイのあと、生徒全員が参加する「学級裁判」でうまく犯人とバレなければ、学園の外に出られると。
しかし、そこで犯人だとバレると「オシオキ」という処刑が待っている。
主人公たちはこのルールから逃れることができるのか――

って感じの話です。
いわゆる、「2.5次元」でして、今回は再演。さらに今回は東京以外にも大阪、愛知、神奈川でも上演と人気のお芝居。


これより下はいろいろ書いてるので、大阪や神奈川公演見る方は読まないでくださいね~。


素人の感想

いやー、ダンガンロンパ全くしらない私でも、ストーリーについて行けて楽しかった!!!
世界観を満喫したなって感じ!
モノクマダンサーズという名の黒子さんたちが本当すばらしい。
あれだけの登場人物の立ち位置もうまく捌いていて、時系列が混乱しないように作ってあるのはすごい。
あのさくらちゃんの死因をのギャンブルにしちゃうとこのくだり、本当おもしろかった。
アルターエゴの無理ない演出、素早い舞台転換など見応え充分。

神田沙也加無双

本当、後半は神田沙也加の一人舞台に近いんだけど(笑)。
いやーすごいわ。太ももハァハァとか言ってるヒマなかったわ(神田沙也加は超ミニスカでした)。
本郷奏多は主人公なんだけど、説明役、ストーリーテーラーですごく大変な役。セリフ量もそりゃ早口にならないと回せないよね、っていう。
引っ張っていくぞって気合。あと顔の小ささとスタイルの良さ(腰の位置高い……)。
うちの兄イチオシの後藤郁ちゃん。最初の方に退場しちゃうんだけどね。可愛かった。横顔が美しい。


あと、すごく良かったのが石田晴香と佐藤すみれのお二人。
個人的にAKBG好きなのもあるし、石田晴香と佐藤すみれは『AKB0048』で声優してたのも見てたんだけど、生でみるの初めて。
石田晴香は小動物的な可愛さがすごく出てたし、佐藤すみれはしずちゃんがやってた役、さくらちゃん大好き! お友達! っていう無邪気さがとてもよかった。
一番じーんきたのは、さくらと葵のシーンでした。涙出そうになりました。しずちゃんもすごくよかったよ~。不器用なところがとてもよかった。


この舞台まで知らなかったけど、七木奏音さんも声がすごくよかった。

個人的つっこみ

というのも、舞台始まってすぐに、音に対して「あれ?」って思った。
役者の声とマイクが合ってないような、うまく乗ってない感じ。
これは私の席が前過ぎたっていうのがあるかもしれないけども……。
「地声がいい」っていう人がうまく感じてしまう。
女性は高い声で通るっていう人、男性は結構大声を出す人物はカバーできるんだけど、そうじゃない人の差が出てしまうし、説明セリフが多い人はそうはいかなくて。
役者の滑舌のよさ、発声の仕方にもあるのかもしれないけど、うーん、なんかもったいなかったな~っていう。
なんとかカバーできなかったものか。


さらに「オシオキ」シーンはすごいよかったんだけど、あれをもうちょっと削って、セリフ量の多いキャラクターたちの話すスピードをゆっくりにすることはできなかったのだろうか?
最後のクライマックスは推理、説明、状況把握、そしてラストへ繋がるための大事な内容を持つセリフなど、もうもう、満載すぎる。
たしかにスピーディーでテンポよく進めることは大切なんだけど、もうちょっと落ち着いた進行でメリハリ付けることもできたと思うんだ……。
スクリーンの演出も、たしかに立ち位置で顔みられない役者もいるけど、あの規模の劇場に顔を映すスクリーン演出は必要なのだろうか?
もっと実際に演技している役者そのものに、観客の視点を向けさせるべきでは。
そこらへんはおしいなって思った(お前何様だよ)。

もっとなんとかならなかったの愛知公演…

さらに切ないのが、金曜の夜ということだからか、S席ブロック以外ほぼ空席だった(´;ω;`)ウッ
1階席のちょうど半分ぐらいのお客さんの入りだった。
舞台セットは階段があって基本、1階と2階で繰り広げられる。
だから、前の席だとちょっと見上げなくちゃ行けないのね。さらに舞台と1列目がめちゃくちゃ近いし。
傾斜のある劇場だから、真ん中ぐらいの席ならすごく良く見られたと思うんだけど……。
そう思うと、その「ちょうどいい」あたりが空席だったのがもったいないんだよ~。
今日のマチソワは土曜でもっと入っていることを願います……。


正直、私も特別傍聴席の値段がすごく強気だなって思った。
その分、パンフや台本、ポストカードやクリアファイルも付いてくるんですよ。
でもねー、それナシでももうちょっと値段下げたチケットを用意するべきだったと思うの……。


あとね、劇場内はすごくよかったの、東海市芸術劇場。
でもね、市民のための劇場って感じで、「場所貸しているだけですー」って感が満載。
今回の舞台の看板もないし、建物入口にポスター1枚すら、なにもないの。
「本当にここであるんだよね?」って感じ。
案内もなにもないんですよ。だから、お芝居見る前の盛り上がりを感じられないのがとても残念でした。
さらにはHPにも自分が主催する公演以外載ってないんですよ。これってどうなの……。
2日で4回公演もやるっていうのに。


ストーリーで本当ドキドキハラハラしたぶん、いろいろもったいない! と思うところも多かったのも事実。
あ、でも、ラスト本郷奏多がお辞儀するときに、フードがペコって落ちてきて頭にちょこんと乗るのが可愛かったよっ(ノ´∀`*)