- 作者: 森鴎外,山崎一穎,井上靖
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2006/03
- メディア: 文庫
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古いパソコンのファイルを漁っていたら、恐ろしいものが出てきた。
おもわず「ひぇっ」と声を出した。
それは、高校3年のころの作品(だと思う)。
現国の授業の課題だった。
「『舞姫』の続編を作れ」
というめちゃくちゃな物だった。
みんな小説家
そう、森鴎外の『舞姫』。教科書に載っていたのと、多分冬休みとか学年末だったのかなぁ。
私の高校は中堅どころで、結構推薦で私立の短大・大学に行っちゃう子も多く、正直国立を狙う子もそこまでいない。
ってことでヒマを持て余す学生も多く、先生もそんな課題を出したんだと思う。
私は私立文系一般組だった(一応公募推薦で合格はしていた)ので「うげえええ」とか言いながら書いたと思う。
ただ私はヲタクだったし、演劇部で脚本も書いていた経験もあり、勝手にキャラクターを作り出して妄想と勢いで書き上げた。
それが先生にどういう評価だったのかわからないし、結局クラスの子がどんな小説を書いたのかもわからない。
今思えば先生がヒマだったから読み物が欲しかったんじゃないか……?
さすがに読み返すという苦行はしなかったが、A42枚ほどの短編を書き上げるってなかなかのエネルギーだ。
それを受験生にさせるとはなんというドS。
わたしはそれ以降、ちょっと同人活動にハマりかけたが、小説を書いたことはない。
アレが最初で最後の小説作品だ。
多分そういう意識がずっとあって、あのファイルを消さずにいたんだと思う。
今回も私はファイルを消していない。
ただ、小説を書いたことがある。
なんかその経験が、誇らしく思ってしまう。
いや、これも二次創作だろって話だけど……。
そのほか
ちなみに、上演しなかった演劇部の脚本も一本出てきた。
3人芝居でいつかやりたいと思いながら寝かせたままだ。
そのほかの「成果物」の多さにびっくりした。
社会人なってWEBライターとして記事書いたりしてるけど、それよりもエネルギー感じる。
女子高生のエネルギーっておそろしい。
どんだけクリエイティブなんだ。
ヒマではなかった。
私は真面目な高校生で、毎日英語の予習は欠かさず、課題もしていて、数学は諦め友達のノートをうつしていたが、演劇部やってボランティア部もやって、そしてネットもはまりまくってたからヲタク活動もしていて……。
いや、でも予備校は受験対策でしか通ってなかったから勉強はほどほどにしかしてなかったのか……。
若さ? なに? 中二病?
あの原動力はなんだったのか。
いや、授業と同級生という刺激が多かったから、どこかでアウトプットしたかったのかもしれない。
インプット量は明らかに多い。それを消化、昇華していたのか、ただのストレス発散か。
いやぁ~、それにしても女子高生って無敵。
そう感じた発掘だった。
またそれを放置。
数年後、また私はこのファイルを見つけて同じことを思うだろう。
ただ、不慮の事故とかあって遺作にだけはならないようにしたい……。