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29/b++

コスメや漫画や演劇やたまにライターの仕事の話とか

ファンタジーに生きてる

私は社会学部社会学科を卒業しています。
そんな私に社会学を教えてくださった教授が今年、退職ということで記念講義とパーティーが行われたので、京都へ行ってきました。

記念講義

学生ゼミでは亀山佳明先生にお世話になりました。
相変わらずダンディーでした。
講義内容は「ファンタジー人間論」。サブタイトルは「オタク・リスク社会・ハルキ現象」。
中島梓『コミュニケーション不全症候群』から、現代の日本人、オタク的パーソナリティの社会的浸透(社会的性格)、リスク社会と仮構機能、そして村上春樹と宮﨑駿、それを求める世界の人々などなど。


いやー、とっても面白かった。
私はそんな熱心な生徒でもなかったし、全然理解度低いと思うけど、とっても面白かったです。
先生はインターネットをしない方なので、SNSには触れられていませんでしたが、やっぱり影響あると思うな~。

中島梓さんは栗本薫さんですが、まさか91年のころから「コミュニケーションが取れない人」について言われていたとは。
本読まなくちゃ。

コミュニケーション不全症候群 (ちくま文庫)

コミュニケーション不全症候群 (ちくま文庫)

以下は、個人的なまとめなので今回の講義受けていない方が読んでも「???」だと思います。自分が忘れないためだけに。めも。
だから箇条書きっぽい。

覚書きまとめ

人は現実社会と、仮構空間(ファンタジー)と二重で生きるようになった。
それは昔は一部の「おたく」だったのが、いまや多くの人がそうなっているのではないか。
昔「おたく」は男性で、女性は「ダイエット症候群」。


人を人と認識できない、想像力の欠如。
現代人はレーダーを備えている。人の評価が気になり、認めて欲しい。認めてくれるひとをレーダーで探す。


組織、集団が再帰性(フィードバック)によって解体された。労働組合とか。個々がリスクを負う社会に。
学校という社会のシステムも、もう無理なシステムなのかも? 結婚、家制度もそうなんだろうか。
再帰性は短期間に訪れるのか(その数日前の『あさイチ』町内会をやってたから思った。町内会が機能してないけど、また防災のために見直されてもいいかも、みたいな)。


私たち受け手が「ファンタジー」をくれ、と欲していたところに神話をベースにした『スターウォーズ』や村上春樹・宮﨑駿が「供給してくれた」→大ヒット
ファンタジー人間と、カテゴリーとしての「ファンタジー」が掛け合わさった


質疑応答でも、SNSについて触れられたけど、Facebookのいいねって別に気にするほどのもんかねぇ、みたいなところで「(気にしないのは)仮構に生きてなくて、君は現実を生きているからだよ」と先生が言っていた。
なんていうか、デジタルネイティブっていうか、スマホ世代・SNS世代はまさに生まれながらの「ファンタジー人間」と言われてしまうんだろうか。
自分が認められたい場所を探し(SNS)、でも承認されなかったら別のサービス(アプリ)に行く。
そしてアプリ作成会社はそういうファンタジー人間が欲している「ファンタジー」というSNSを供給する、イエー、大ヒット。

私、個人的に(名もなきライター (@writer_noname) | Twitter)さんが好きなのですが、話題にされていた「ママ起業」も、「輝いてる(はず)」のファンタジー主婦に、「起業してあなたもかがやこ★」というファンタジーを提供しているのではないかと。
別に、ファンタジーは善でも悪でもないのです。


先生は最後、私たち(現代人、近代化した社会のさらに近代化した社会)は、「ファンタジー(仮構)」の洞窟にいるのではないかと話していたけど、わたしたちはもう「ファンタジー」という空気を吸って生きているんだろうか。
ただ、想像力≠仮構機能。
リアルに生きて、想像を働かすのはファンタジーではない。
想像力は、大切だ。
そうしないと、コミュニケーション不全症候群を患うかもしれない。


そして、ファンタジーは善でも悪でもないけど、「毒」なファンタジーに侵されない自我は大切だ。
みたいなことも最後に先生いってたような。勝手にこう解釈したけど。




ああ、2部のホテルでの立食パーティー美味しかったな……(最終的な思い出)。