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29/b++

コスメや漫画や演劇やたまにライターの仕事の話とか

見てきた:元禄港歌ー千年の恋の森ー

演劇

東京に行ってきました。
向こうで母親と合流し、ご飯を食べたりお芝居を見たり東京ドームで揉みくちゃにされたり、青山でおしゃれカフェに行ったりしました。

元禄港歌

母が見たいわ~といい、もうギリギリでチケットを取ったのがシアターコクーンでやっていた『元禄港歌』。
www.bunkamura.co.jp

蜷川幸雄演出
市川猿之助/宮沢りえ/段田安則/鈴木杏/高橋一生/劇中歌:美空ひばり


シアターコクーンにも一度行ってみたかったし、蜷川幸雄さんもひっさびさに見たかったしで行ってきました。
わたし、蜷川幸雄さんてむっかーし、『オイディプス王』を見て……あれいつだっけ、もう‥…(遠い目)。
さらにココ数年劇団☆新感線とミュージカルばっかで、時代物のお芝居そのものが初めてだったかもしれない。

あらすじはまぁ、サイトを見てもらうとして。
「葛の葉子別れ」っていう、森の奥に住む狐が男に逢いたいがために女に化け、男と子どもをもうけるも、最後は一人(一匹)森へ帰っていくという話が軸になります。
この伝説はあの、「母親が狐という伝説がある」という安倍晴明のルーツにもなるお話なのです。


身分違いで許されない恋、子どもとの別れ、出てきてはいけない森から出てしまったために起きた悲劇。
そういうものが全てのベースです。


世間から外れたものとされる盲目の女性に対する差別、
夫と妻の仮面夫婦、
婿養子ゆえに妻に頭が上がらずに他所に女をつくる旦那、
次男への歪んだ母親の愛情、
産んだものの自分の子として育てられなかった母親の思い、
自分の出自を疑問に思いながらも跡取りとして優等生として生きていた長男、
もーーーーーーーーいろんなものを詰め込みつつも繊細に重なり合い、どれが引き金だったのかわからないほどの壮絶な最後。


劇中、ポトリポトリとずっと落ち続ける椿の赤で視覚が刺激され、さらに劇中歌で美空ひばりの低音が聴覚をゆさぶる。
日本人としてのDNAに訴えかける作品でした。


冷静に考えれば「いやこのポスターの猿之助、詐欺じゃね?」「段田さんと高橋くんが兄弟て」「次男がクズで長男がその業を引き受けて兄が可哀想じゃないか」「いやおとん、最後ひきとめろ」など現代人らしいツッコミはたくさんできちゃうんですけど、野暮ってもんで本当ごめんなさい。



題材的に比較的客席の年齢はお高めでした。
いやぁ、新年一番目としてすごくいいものをみた。
鈴木杏ちゃんの通る声と壮絶な最期、宮沢りえちゃんの可憐な姿、女性陣がほんと美しかった。


で、これを見た翌日、蜷川さんの病気による次の舞台の上演延期が決まっていて(´・ω・`)。
チラシ入っていたけど、来年また蜷川さんの近松があるんですよね。
こちらは大阪でも上演があるようなので、みたいです。回復をお祈りしております。

そして遡ってこの舞台の休憩中、劇団☆新感線のつぎの『乱鶯』の大阪千秋楽のチケットが取れていました!!!!!
今年はお芝居たくさん見るぞ!