前職は某女性向けWEBメディアの運営をしていました。
一応「編集長」という肩書でしたが、名刺を刷ったあとにそれが決まり、仕事も別にそれまでどおりで企業間のやりとりは私より上の社長が全て行っていたので、「自称編集長」でした。
いま、すっごく女性向けキュレーションなんちゃらやら、WEBメディアが乱立していてライターとしても気軽に挑戦しやすいと思います。
そんなこんなで、サイトもそれぞれで表記ルールが違ったりしていて、「見やすいなぁ」と思うところと「読みにくっ」というところと様々です。
参考にどうぞ
そんななか、ちょっと「編集」の中にいたひととして(上から目線)、おすすめの本とか。
日本語表記ルールブック
- 作者: 日本エディタースクール
- 出版社/メーカー: 日本エディタースクール出版部
- 発売日: 2012/03
- メディア: 単行本
- 購入: 3人 クリック: 3回
- この商品を含むブログを見る
基本的なルールが書かれているので、一冊持っておくと安心。
記者ハンドブック
- 作者: 一般社団法人共同通信社編著
- 出版社/メーカー: 共同通信社
- 発売日: 2010/10/27
- メディア: 新書
- 購入: 10人 クリック: 121回
- この商品を含むブログ (18件) を見る
漢字かひらがな表記がいいのか、迷ったときに。
ナタリー式トレーニング
新しい文章力の教室 苦手を得意に変えるナタリー式トレーニング (できるビジネス)
- 作者: 唐木元
- 出版社/メーカー: インプレス
- 発売日: 2015/08/07
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログ (3件) を見る
最近発売になったばかり。大手ニュースサイト「ナタリー」の唐木さんの本。
読みやすい、見やすい文とはなにか、が視覚的にわかります。
全てルールを守ることがいい! というわけではありませんが、できていると「おお、わかってるね!」と運営がちょっと喜びます。
あと、私は大学が社会学部で学術レポートの書き方をみっちり教授に見てもらえ、そのときの教えです。
1:文章は必要なものだけ
2:読みやすいのが一番
大学生のレポートは文字数が決められていて、どれだけ文字数を稼ぎどれだけ先の文をこねくりまわして水増しするか……というのことに必死なのですが、本当に大切なのは「どれだけそぎ落とせるか」。
さっきも言ったじゃん、っていう文はどんどん教授に赤線で消されていきました。
でも、何回もくどくどいうより、そっちの方が言いたいことが一番ストレートに伝わるんです。
書きたいこと、伝えたいことがありすぎて同じことを無意識に書いている方が多いので、やっぱり「そぎ落とす」は大切だと思います。
あと私は中二病だったので、とにかく漢字を使いたい病でした。
でも漢字だらけだと真っ黒な文字の羅列が生まれて、読者に圧迫感を与えて「うわぁ、読みたくない」って思わせちゃうんですよね。
どうしてこんな文字をひらがなに? 漢字あるじゃん、漢字使わないと文字数稼ぎにみえない? と思うこともあったんですけど、漢字をひらがなにするだけでびっくりするぐらい目にやさしい。
ああ、これなら読もうかなって思えるんです。第一印象、文章でも大切ですね。
唐木さんの本はこういうことがすごくわかりやすかったです。
ブログとか、本とか雑誌とか「固定客」がいると別にそこは構わなくていいと思うのですが、女性向けメディアって「一見さん」が多いから、見やすさって大切だと思います。
頭がいい、説得力のある文章って大切なんですけど、結局初めて文を見るひとが最後まできちんと読んでくれないと評価もされないので、表記の仕方ってそれなりに統一されていると、見る側も運営側も楽だと思います。
と、専業主婦が申しております。